【ネットワーク層】ICMP

基礎

ICMPとは、IPパケットの誤りの通知やIPパケットの到達、ネットワークの診断に使われるプロトコルです。

ICMP

主に、pingやtraceroute(tracert)で使われることが多く、ネットワーク障害の一次切り分けや通信試験に使われることが多いです。

代表的なICMPメッセージは、以下の5つです。

①エコー要求メッセージ(Echo Message)
宛先ホストにIPパケットを送信し、到達したかどうかを調べるときに使われるメッセージ
タイプ:8

②エコー応答メッセージ(Echo Reply Message)
エコー要求メッセージに対する応答に使われるメッセージ
タイプ:0

③宛先到達不能メッセージ(Destination Unreachable Message)
通信したいネットワークに接続できないときや、宛先ホストが識別できない(通信できない)ときに、ルータが送信元ホストに到達不能を知らせるためのメッセージ
タイプ:3

④時間超過メッセージ(Time Exceeded Message)
TTLが0になり、IPパケットが破棄されたときに、それを送信元ホストに知らせるためのメッセージ
タイプ:11

⑤経路変更メッセージ(Redirect Message)
ルータのIPパケット転送において、最適経路が他にある場合に、最適経路となるルータを送信元ホストに知らせるためのメッセージ
タイプ:5

ICMPv6

ICMPv6とは、IPv6上でのICMPです。

主な機能は、以下の3つです。

①エラーメッセージ
②通知メッセージ
③NDメッセージ
(ND:Neighbor Discovery)

NDとは、近隣探索のことで、同一リンク上にあるIPv6機器を探索することを指します。

近隣探索では、ARP機能も実現しているため、IPv6ではARPは使用されません。

ARP要求の代替となるのが、近隣要請(NS)メッセージです。
ARP応答の代替となるのが、近隣広告(NA)メッセージです。

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